「不定期で書。」 このコーナーは、書道毛筆10段の南波志帆が気の向くままに漢字一文字で気持ちを表すコーナーです。

「像」 (2011.5.25)

像

同じ日々の繰り返しのような毎日だと感じることもあるけど、同じ毎日なんてなくて、どの一瞬を切り取っても、同じ感情を抱き、同じ表情をしている自分は存在していない。一分、一秒、一瞬と、もう二度と戻らない時間を過ごしている。刻々と過ぎてゆく時間を止めることは出来ないから、今、この瞬間を一生懸命生きていきたい。「こどなの階段」のPVは、そんなことを感じてもらえる映像になっていると思います。いろんな格好や表情をした、“子供”な私、“こどな”な私、“大人”な私、が映像の中にいます。リズムに合わせて切り換わる、無数の一瞬を詰め合わせた映像から、成長する過程で出会う、かけがえのない一瞬の大切さを感じてもらえたら嬉しいです。

「赤」 (2011.5.18)

赤

赤といって私がまず連想するのは、夕焼けです。赤く熱い燃えるような太陽は、地平線に消えてゆく最後の最後まで、一生懸命私たちを力強く照らし続けてくれる。その姿を見ていると、私も何事においても手を抜かず、最後まで諦めずに挑戦し続けようという気持ちが身体の奥から湧き上がってきます。赤色には、他の色にはない、何か特別な力があるような気がしています。今回のこどなの階段のテーマカラーも赤です。PVでも、アーティスト写真でも、赤いワンピースを着ています。やはり、赤色は強い印象が残る、刺激的なとっても魅力的な色だと思います。外見も大事だけど、心の中はいつも赤く、情熱を燃やしていたいなと思っています。パッション!!

「唄」 (2011.5.11)

唄

私は、自分の声は楽器の一部だと考えていて、あくまで楽曲が主役だと常に思っています。楽曲と向き合う時にはまず、この曲の世界観を表現するためにはどんな歌い方をしたらいいのかな?ということを考えます。だから曲ごとによって、声質を変えてみたり、ニュアンスをつけてみたり、楽曲の中に出てくる主人公を演じてみたり、試行錯誤を繰り返しながら歌っています。クリエーターの方たちがそれぞれ想像する「南波志帆」を演じるのは、刺激的ですごく面白いです。歌うことにより、私自身、南波志帆になってゆく気がしてます。今回のこどなの階段では、楽曲を聴いてみて今の自分をそのままぶつけてみることが楽曲のリアリティーだと思ったのでありのままの自分を表現してみました。すごく新鮮でした。十年後とか二十年後に歌うと、また違う意味を持つ曲だと思います。これから先もずっと、大切に歌い続けていきたいです。