「不定期で書。」 このコーナーは、書道毛筆10段の南波志帆が気の向くままに漢字一文字で気持ちを表すコーナーです。

「信」 (2011.10.21)

信

10月も半ばになりました。頬を撫でる夜風が冷たくて、しんとした秋を感じます。秋といえば、私の初めてのワンマンツアー「THE NANBA SHOW『FANTASIC STORY』TOUR 2011」が始まります。まもなく。初めてワンマンライブをしたあの日から気付けばもう一年経っていて、相変わらずの時の流れの早さに驚いてしまいました。あの日から今日まで、たくさんライブをしてきた。様々なライブハウスで、その時々にベストな「今」の私を表現してきた。もちろん、毎回自分なりに反省点があり、その都度考え、成長してきたと思う。より一層、歌うことが好きになった。自分の存在価値を見出せるライブを、心から純粋に楽しめるようになった。私の歌を聴きにきてくれるみなさんを、もっともっと楽しませたいと思うようになった。みなさんと過ごすライブが、大切な私の居場所になった。「今ならあの日のライブを越えることができる。」そう思えたのです。だから私は歌います。あの日の自分が、今の私のライバルです。

「時」 (2011.10.14)

時

学校からの帰り道、ほんのり漂う甘い香りが金木犀の香りだと気付いた時、胸がきゅんとしてしばらく立ち止まってしまった。去年までは気付けなかった甘い香りの正体が分かるようになった自分に、去年よりも成長した自分を感じた。18歳という微妙な年齢。完全に大人でもなければ、完全な子供でもない。ただ1つだけ分かることは、今の年代が1番変わってゆくということ。からだも、こころも。常に変わってゆくから、その時々に、今しか見せることのできない私がいるのです。「今のありのままの私をみなさんに見てもらいたい。」今回のワンマンツアーにはそんな意味も込められています。少女から大人へ移り変わっている今の南波志帆をその目で確かめに来てください。そして、今しか見れない南波志帆をその目に焼き付けてください。